気管支喘息|木村小児科|八尾市本町の小児科・アレルギー科

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気管支喘息

気管支喘息|木村小児科|八尾市本町の小児科・アレルギー科

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こんな症状はありませんか?

  • ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音がする
  • 咳が長引く(特に夜間や明け方に多い)
  • 風邪のたびに同じような咳や喘鳴を繰り返す
  • 運動後に咳き込む、息が苦しそうになる
  • 季節の変わり目に症状が悪化しやすい

「風邪が長引いているだけ」の可能性もありますが、実は気道の炎症が続いていることがあります。
症状が軽くても、繰り返している場合は一度ご相談ください。

気管支喘息とは?

気管支喘息は、空気の通り道(気道)に慢性的な炎症が起こり、咳・ゼーゼー(喘鳴)・息苦しさを繰り返す病気です。症状が出ていない時でも、気道の中では炎症が続いていることが大きな特徴です。そのため、「発作が起きた時だけの病気」ではなく、炎症をコントロールする必要性のある慢性疾患です。
気管支喘息は適切な治療により、日常生活を制限なく送ることが可能な病気です。

診断

気管支喘息の診断は、ひとつの検査だけで決まるものではありません。
症状の経過や特徴を総合的に評価して診断します。

次のような点を重視します。

  • ゼーゼー(喘鳴)を繰り返しているか
  • 夜間や明け方に咳が出やすいか
  • 運動で咳や息苦しさが出るか
  • 風邪のたびに悪化していないか

これらが複数当てはまる場合、喘息の可能性が高くなります。
小さなお子さんでは呼吸機能検査が難しいこともあります。そのため、これまでの症状の回数・発作の強さ・治療への反応性を丁寧に確認しながら診断していきます。

必要に応じて行う検査

呼吸機能検査(可能な年齢の場合;概ね6歳以上)
気道の狭さや可逆性(吸入でどれだけ改善するか)を評価します。
血液検査
アレルギーの関与があるかどうかを確認します。ダニ・ハウスダスト・ペット(イヌ・ネコなど)・花粉などへの感作の有無を検査します。

※現在の喘息の重症度を評価することが必要です。

重症度

どの程度の発作がどのくらいの頻度で出ているか

間欠型

軽い症状が年に数回(風邪をひいたときだけ、季節の変わり目だけ)みられる。
メプチン、ベネトリンなどの吸入薬を使用することで短時間で改善し、それ以外は無症状。

軽症持続型

軽い症状が月に1回以上みられる。
ときに呼吸困難があり、日常生活に支障は出ていない。

中等症持続型

軽い症状が週に1回以上みられる。
ときに大・中発作となり日常生活ができないほどになる。

重症持続型

毎日発作が出る。週に1〜2回大・中発作となり、日常生活が難しい。
治療をしても、しばしば症状が悪くなってしまう。

治療

気管支喘息の治療は、
① 今起きている発作を改善すること
② 発作を起こさない状態を維持すること
この2つを目標に行います。

気管支喘息は、気道の慢性的な炎症の病気です。そのため、症状がない時も含めた管理が重要になります。

1 発作時(今起きている発作を改善させる)
気管支を広げる作用のある吸入薬を使用します。当院では、症状の程度に応じて外来で吸入治療を行い、重症の場合には吸入器の貸し出しを行うこともあります。
また、ホクナリンテープ(気管支拡張作用のある貼付薬)、LTRA(ロイコトリエン受容体拮抗薬)の内服などを組み合わせながら、症状の改善を図ります。
改善が不十分な場合や酸素化不良がみられる場合は速やかに高次医療機関への紹介を行います。
2 長期管理薬(発作を起こさない状態を維持すること)
気管支喘息の長期管理薬の中心は、吸入ステロイド薬(ICS)です。気道の炎症を直接抑える、最も重要な治療薬です。
ただし、乳幼児ではロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)が第一選択となる場合があります。
発作の重症度や年齢、さらに患者さんそれぞれの生活背景を考慮しながら、治療薬を選択します。

5歳以下(乳幼児)

長期管理治療の目安

ステップ1
発作時治療のみ(短時間作用型気管支拡張薬)
ステップ2
LTRA or 低用量ICS
ステップ3
低~中用量ICSを中心に治療(必要に応じLTRA併用)
ステップ4
中~高用量ICS ± LTRA、専門医管理
※乳幼児では吸入手技の問題から、LTRAを選択することがあります。
※コントロール不良例ではICSが中心となります。

6~15歳(学童・思春期)

長期管理治療の目安

ステップ1
発作時治療のみ
ステップ2
低用量ICS
ステップ3
中用量ICS または 低用量ICS+LABA/LTRA併用
ステップ4
中~高用量ICS+LABA併用、専門医管理
※学童期以降では、軽症からICSが基本となります。

長期管理で大切なこと

発作がなく無症状の状態が続くほど、気道の炎症は落ち着いていきます。
そのため、症状がない時でも長期管理薬を継続することが大切です。

ステップダウン(減量)

呼吸の状態が安定していれば徐々に薬を減量(ステップダウン)していきます。
喘息治療は、概ね半年ごとに見直しを行い、必要に応じて治療内容を調整します。

よくある質問

子どもの咳が夜だけ続くのは喘息ですか?

夜間や明け方に咳が続く場合、気管支喘息の可能性があります。喘息では、気道の炎症により夜間に症状が出やすい特徴があります。風邪が治ったあとも咳が長引く場合は、一度ご相談ください。

ゼーゼーを繰り返していますが、毎回受診した方がよいですか?

ゼーゼーを繰り返す場合は、気道に慢性的な炎症がある可能性があります。発作時の対応だけでなく、長期管理が必要かどうかの評価が重要です。症状を繰り返している場合は受診をおすすめします。

吸入ステロイドは副作用が心配です。

吸入ステロイドは、気道に直接作用する薬です。内服ステロイドと異なり、全身への影響は非常に少ないとされています。適切な量で使用すれば安全性の高い治療です。
当院では必要最小限の量を使用し、定期的に評価します。

小児喘息は治りますか?

小児喘息は「完全に治る」と断言できる病気ではありませんが、適切な治療により発作のない状態を維持することは可能です。気道の炎症を放置せず、長期的に管理していくことが大切です。早期から適切に治療を行うことで、将来の呼吸機能低下を防ぐことが期待されています。

運動はしても大丈夫ですか?

コントロールが良好であれば、基本的に運動は可能です。発作が起こりやすい場合は、運動前の対策を行うこともあります。運動を制限するのではなく、発作を防ぐ治療を行うことが重要です。

吸入がうまくできているか心配です。

吸入治療は手技がとても重要です。当院では定期的に吸入方法を確認し、必要に応じて再指導を行います。不安があれば遠慮なくご相談ください。