気管支喘息
気管支喘息
「風邪が長引いているだけ」の可能性もありますが、実は気道の炎症が続いていることがあります。
症状が軽くても、繰り返している場合は一度ご相談ください。
気管支喘息は、空気の通り道(気道)に慢性的な炎症が起こり、咳・ゼーゼー(喘鳴)・息苦しさを繰り返す病気です。症状が出ていない時でも、気道の中では炎症が続いていることが大きな特徴です。そのため、「発作が起きた時だけの病気」ではなく、炎症をコントロールする必要性のある慢性疾患です。
気管支喘息は適切な治療により、日常生活を制限なく送ることが可能な病気です。
気管支喘息の診断は、ひとつの検査だけで決まるものではありません。
症状の経過や特徴を総合的に評価して診断します。
次のような点を重視します。
これらが複数当てはまる場合、喘息の可能性が高くなります。
小さなお子さんでは呼吸機能検査が難しいこともあります。そのため、これまでの症状の回数・発作の強さ・治療への反応性を丁寧に確認しながら診断していきます。
| 重症度 |
どの程度の発作がどのくらいの頻度で出ているか |
|---|---|
| 間欠型 |
軽い症状が年に数回(風邪をひいたときだけ、季節の変わり目だけ)みられる。 |
| 軽症持続型 |
軽い症状が月に1回以上みられる。 |
| 中等症持続型 |
軽い症状が週に1回以上みられる。 |
| 重症持続型 |
毎日発作が出る。週に1〜2回大・中発作となり、日常生活が難しい。 |
気管支喘息の治療は、
① 今起きている発作を改善すること
② 発作を起こさない状態を維持すること
この2つを目標に行います。
気管支喘息は、気道の慢性的な炎症の病気です。そのため、症状がない時も含めた管理が重要になります。
発作がなく無症状の状態が続くほど、気道の炎症は落ち着いていきます。
そのため、症状がない時でも長期管理薬を継続することが大切です。
呼吸の状態が安定していれば徐々に薬を減量(ステップダウン)していきます。
喘息治療は、概ね半年ごとに見直しを行い、必要に応じて治療内容を調整します。
夜間や明け方に咳が続く場合、気管支喘息の可能性があります。喘息では、気道の炎症により夜間に症状が出やすい特徴があります。風邪が治ったあとも咳が長引く場合は、一度ご相談ください。
ゼーゼーを繰り返す場合は、気道に慢性的な炎症がある可能性があります。発作時の対応だけでなく、長期管理が必要かどうかの評価が重要です。症状を繰り返している場合は受診をおすすめします。
吸入ステロイドは、気道に直接作用する薬です。内服ステロイドと異なり、全身への影響は非常に少ないとされています。適切な量で使用すれば安全性の高い治療です。 当院では必要最小限の量を使用し、定期的に評価します。
小児喘息は「完全に治る」と断言できる病気ではありませんが、適切な治療により発作のない状態を維持することは可能です。気道の炎症を放置せず、長期的に管理していくことが大切です。早期から適切に治療を行うことで、将来の呼吸機能低下を防ぐことが期待されています。
コントロールが良好であれば、基本的に運動は可能です。発作が起こりやすい場合は、運動前の対策を行うこともあります。運動を制限するのではなく、発作を防ぐ治療を行うことが重要です。
吸入治療は手技がとても重要です。当院では定期的に吸入方法を確認し、必要に応じて再指導を行います。不安があれば遠慮なくご相談ください。